このような疑問を持つのであれば、本記事が参考になります。

本記事では、私が実際に終活ガイド上級を取得したときの経験をもとに、「これから終活ガイド1級資格を取ろう」と考えている人向けに役立つ情報としてまとめてみました。
以下の内容をカバーしています。
- 終活ガイドとは
- 勉強方法は
- 取得後はどうするのか
本記事では、私が受講した「終活ガイド1級」を中心に解説します。
- 終活ガイドとは?
- 終活ガイド1級受講の流れ
- 終活ガイド1級の勉強法
- 終活ガイド1級の受験方法
- 合格後に受けられるサポート
- 合格後には終活スペシャリストとして活躍が可能
- 終活ガイド1級資格の取得メリット
- まとめ:資格取得後のことを考えておこう
終活ガイドとは?
終活ガイドとは、一般社団法人 終活協議会が提供している「終活スペシャリストになるための資格」です。
終活ガイド資格には1級、2級、3級があります。
| 終活ガイド3級 | 終活ガイド2級 | 終活ガイド1級 | |
| 誰向け | 終活の知識を学びたい方 | 終活知識を身に付けて、アドバイスをしたい方 | 豊富な知識・プロとして相談解決を目指していく方 |
| 取得時間 | 約1時間 | 約3時間 | 約1ヶ月 |
| 受講方法 | Web受講 | 検定受講 | 通信受講 |
| 難易度 | 簡単 | 普通 | 少し時間を要する |
| 合格後の終活協議会によるサポート | なし | なし | あり |
| 取得費用 | 無料 | 5,000円 | 50,000円 |
| 年会費 | なし | なし | 3,300円 |
受講する人の目的により、どの級を受講するかが決まります。
終活の基礎知識を学ぶだけであれば3級になりますし、終活に関する相談に応じたりアドバイスをする立場になりたいのであれば2級、または1級になります。
特に終活ガイド上級を取得すると、終活に関する深い知識を得られて、「終活のスペシャリスト」としての活躍ができるようになります。
終活のスペシャリストとは何かを分かりやすく解説している本があります。一般財団法人 終活協議会 代表理事の竹内義彦氏の著書「終活スペシャリストになろう」です。終活のプロになるために「どのような知識を身につけるべきか」「どのようにして収入を得るのか」「スクール選びの基準は何か」などが詳しく解説されています。
1級は2級、初級の資格有無にかかわらず受講できます。私は2級、3級は受けずにいきなり1級を受講しました。
終活ガイド1級受講の流れ
まず終活ガイド上級資格取得の流れを見てみましょう。以下となります。

- 終活ガイド1級を受講するには、 終活ガイド1級公式サイトから申し込みます。
- 申し込みが完了すると、数日程度で終活協議会から教材が郵送されます。それらで勉強します。
- 申し込み完了時に終活協議会から送信されたメールに、オンラインテストのURLが記載されています。十分に勉強したら、そこにアクセスして問題を解きます。(全部で50問)
- 解答を送信し、テスト結果を待ちます。通常は1~2日程度で終活協議会からメールが結果を知らせるメールが届きます。
- 合格者には、認定証とカードが後日送られてきます。
- 合格すると、終活ガイド上級者専用のウェブサイトを活用できるようになります。
終活ガイド1級の勉強法
終活ガイド1級を申し込むと、終活協議会から教材が2冊届きます。
私が2021年12月に受講したときは、終活ガイド1級は「終活ガイド上級」という名称でした。
終活ガイド1級の教材
- 終活ガイド上級テキスト1
- 終活ガイド上級テキスト2
それぞれ40ページの冊子です。
これらを読み、内容を理解してからオンラインで受験を行います。一般社団法人 終活協議会のウェブページでは、資格の取得期間が「約1ヶ月」と書かれています。
しかし、テキストを読み込んで、内容を理解して受験すれば1ヶ月もかかりません。1ヶ月というのはあくまでも目安なのでしょう。実際に、私の場合はテキストを1週間ほどかけて読み込んでから試験を受け、合格しました。
教材の内容は?
教材の主な内容は以下となります。
終活ガイド1級 テキスト1
エンディングノートとは、もしものときに備えて、自身の情報や希望などをまとめて記録しておくための冊子です。例えば病気の告知、延命治療、要介護時の希望、葬儀、お墓、金融資産の情報などを記載します。エンディングノートは遺言書とは異なり、法的効力はありません。しかし、いざというときに家族が困らないようにエンディングノートを残しておくことは有益です。
終活ガイド1級 テキスト2
- 葬儀
- お墓
- ペット
- 逝去後の届出
- 遺品整理
- 相続
- デジタル終活
- 空き家問題
私は実際に勉強をしてみて、終活のカバー範囲が広いことを知りました。どれも年を取ったときに、避けては通れない項目ばかりです。テキスト自体は平易に書かれており、一通り読めば理解できるようになっています。このテキストを学べば、試験には合格できます。
終活に関する予備知識は必要?
このような疑問を持つ人もいると思います。予備知識はもちろんあるに越したことはないですが、なくても大丈夫です。
ただ、専門用語が多いことも事実です。テキストを読んでいて疑問があるときや、詳細内容を知りたい場合は、インターネットや関連書籍で調べながら学習を進めても良いでしょう。
YouTubeの終活ガイドチャンネルも活用
私はテキスト教材だけではなく、終活協議会のYouTube「終活ガイドチャンネル」も活用しました。
終活協議会のチャンネルには終活ガイドに関する情報以外のコンテンツも多数あります。試験対策にはすべての動画を見る必要はありませんが、以下のような終活ガイドに関する動画はチェックしておくと良いでしょう。
終活ガイド1級の受験方法
終活ガイド上級テキストを2冊読んで内容を理解したら、試験に進みます。試験はオンラインで受けられます。
終活ガイド上級資格の受講を申し込んだときに、一般社団法人 終活協議会からメールが配信されます。そのメールに試験のURLが記載されています。受験日の指定はありませんが、テキストで学習してからだいたい1ヶ月以内に試験を受けると良いでしょう。
試験内容は以下となります。
- 問題は全部で50問。うち40問以上の正解で合格となります。
- 問題の大部分は択一式の問題(多くは3つの選択肢、一部5つの選択肢)
- 一部複数選択問題と記述式問題があります。
- 時間制限はありません。
試験時にテキストを参照してもOKです。ですので、普通に勉強していれば合格できます。万一不合格の場合でも、追加費用なしで何度でも受験できます。なお、試験後に試験問題と自分の回答をPDFファイルとして保存することができます。
合格後に受けられるサポート
オンライン受験後、翌日合格を知らせるメールが一般社団法人 終活協議会から来ました。そのメールに、「終活ガイド1級資格者専用サイト」に関する案内があります。専用サイトは終活ガイド1級の人だけが利用できます。専用サイトでは以下のような情報が提供されています。
専用サイトには以下のような情報が掲載されています。
終活に関するコンテンツが豊富に揃っており、継続して勉強できる仕組みになっています。
終活ガイド1級資格の場合、この合格後のサポートが重要です。1級取得者は、自身の知識レベルの向上だけでなく、「終活スペシャリストとして活躍を目指す」人が多いためです。
そのためには、終活協議会からのサポートは不可欠です。終活ガイド1級取得者は、終活協議会から支援を受けて自身で活躍する場が与えられます。これこそが私が終活ガイド1級を取得した動機です。
合格後には終活スペシャリストとして活躍が可能
終活ガイド上級資格を取得後は、終活のスペシャリストとして地域で活動できるようになります。

終活ガイド1級を取得すると、自由に「終活」に関するセミナーや相談を受けることができるようになります。
注意点としては、終活協議会が主催する「終活ガイド」に関するセミナーを実施したい場合は、終活ガイド1級資格とは別に「認定講師」資格が必要になる点です。
検定認定講師資格には3種類あります。
- 自主開催が可能な「終活セミナー認定講師」資格(受講料1万円、ただし終活ガイド上級者は無料)
- 自主・終活協議会両方開催が可能な「終活ガイド(2級)認定講師講座」資格(受講料3万円)
- 終活協議会が依頼する「終活ガイド検定上級講師」資格(受講料10万円)
終活セミナー認定講師
終活セミナー認定講師講座とは、「終活セミナー講師」を目指すための講座です。終活ガイド1級取得者であれば、無料で受講できます。
終活ガイド(2級)認定講師講座
終活ガイド3級、2級を受講する人向けの講座を開催したい人向けの資格です。開催すると、終活協議会から活動費が支給されたり、集客の支援を受けられたりします。
検定認定講師講座は、ほぼ毎月開催されています。一部はオンライン(Zoom)で受講可能で、オンサイトの場合は巣鴨(終活協議会の東京本部)での開催となっています。
終活ガイド検定上級講師
終活ガイド検定上級講師は、全国をカバーして活躍した人向けの資格です。 検定上級講師試験をうけるには、終活ガイド上級資格だけでなく、検定認定講師と心託コンシェルジュの資格も保有していることが必要です。
検定上級講師講座は、年に2回しか実施していません。全国で教えることができる「トップ講師」のための資格ですので、難易度は高いです。
認定講師に関する情報も、終活ガイド上級者専用サイトに掲載されています。
終活ガイド1級資格の取得メリット
終活に関する資格は複数あります。その中でどれを選ぶべきが悩んだのですが、結局は「終活ガイド」に落ち着きました。理由は合格後のサポートが充実しているためです。
専用のポータルサイトからいろいろな教材で更に学べますし、加えて終活協議会が認定する講師の道も開けます。
終活ガイド1級の受講料は5万円で、他の資格と比較して高そうに見えます。しかしよく見ると、この5万円には以下の項目が含まれています。

- 心託サービス入会金(10,000円)
- 初年度年会費(3,300円)
- エンディングノート費用(550円)
それを考えると、他の資格の受講費用と大差ないことがわかります。
純粋に終活の資格を取りたい、他のサービスはいらない、ということであれば、終活ガイド以外の選択肢もあると思います。
しかしながら、資格取得後のサポート、活躍の余地を考えると、終活ガイドがベストチョイスと言えるでしょう。
心託サービスとは、医療、介護、身元保証人、法律、葬儀、お墓、整理などの相談を一つの窓口で行えるサービスです。終活協議会の心託サービスは、一部の相談は無料ですが、有料のサービスもあります。
まとめ:資格取得後のことを考えておこう
どの資格でも同じだと思いますが、終活ガイド1級資格を取得したら、取得後にどのように活動するかを考えておくと良いでしょう。
実際に終活ガイド上級を取得してみて感じたことは以下です。
- 終活ガイド1級資格を取得後も、継続的な勉強と、実務や活動をとおして経験を積みながら教材だけではない知見を深めることが必要
- 終活ガイドは、「困ったときの相談窓口」という役割。相談内容により各方面の専門家に必要に応じてつなぐことも。例えば法律問題で困っていれば、弁護士を紹介する
- 終活ガイドとして、終活協議会と関わりながら収入を得ることも可能。ただし追加の資格取得(検定認定講師や心託コンシェルジュなど)にお金はかかる
自分の将来のキャリアプランと連動させることが必要です。もし終活ガイド1級の受講に興味があれば、下記からのぞいてみてください。
